さばぺんタイムス

音楽と、本のレビューを中心に、その他もろもろを取り扱いたいです。

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「槇原敬之」さんの曲を今だからこそ紹介したい

小学校4年生ぐらいの時に、母親の車の中で「No.1」が流れてきたあたりから、私の人生には槇原敬之さんの曲が寄り添ってくれている。思えば、こんなに音楽を好きになったのも、こんなに音楽が絡みつく人生になったのも、槇原敬之さんとの出会いがあったからだと思う。

中学生になって、BUMP OF CHICKENにハマり、フジファブリックにハマり、Base Ball Bearにハマってもなお、槇原さんの新しいアルバムはチェックし続けていた。大人になっていくにつれ、時間の制約なり思考の変化なりでアルバム全部をチェックすることはしなくなったが、MVが作られるような曲は必ず聴いていた。

 

そんな私が、槇原敬之さんの曲の中でも特に好きな10曲を、紹介させてください。

 

PENGUIN

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「誰にも許されない二人の関係」というテーマをどうしてここまでポップなものにしてしまえるのだろうか。

そのくせ、この曲は「マイノリティはマイノリティでしかない」ことを明るく歌い上げる。

こんなに楽しそうなのに、こんなに悲しくて、こんなに愛に満ち溢れた曲を他に知らない。

ストレートな物言いが多い曲の中で、本人のバックグラウンドとかも、いろんなものがブチ込まれた最高の曲だと思う。

 

雷が鳴る前に

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「公衆電話」が登場するところも含めて、この曲を聴くと雨の駅前が浮かんでくる。言葉と音で、景色をきれいに描ききる。矢野顕子さんのカバーも好き。

 

DANCING IN THE RAIN(RAIN DANCE MUSIC)

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槇原敬之さんの歌には「雨」「雪」が多く出てくる。何かが降ってくる時、よく頭の中で曲が流れ出す。これがたぶん、一番最初に何かが降ってる曲。ベスト盤に入ってる英語詞のほうも好き。

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Witch Hazel

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子どもの頃は雰囲気で歌詞を聞いていたけど、歳を取るにつれてこの曲の歌詞が刺さってくるようになってきた。最初の、少し高めのチューニングにしたローズピアノの音がすごく好き。

 

優しい歌が歌えない

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こんだけ優しそうな顔をしておいて「優しい歌が歌えない」。槇原敬之さんは、基本的にいまの自分の環境を否定で捉えるところからスタートする。だから、物語はいつも「できなかった自分」「しなかった自分」から始まる。

 

太陽

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だから、「〜したい」という言葉も多く登場する。この曲の最後に歌われるフレーズは、ものすごくキラー。自分も含めて、人を信用しない、あるいはできない世界。それでも、人の幸せを祈りたい世界に槇原さんはいるんだと思った。復帰後の最初のアルバムのラストというポジションも相まって、この曲にはとてもスペシャルな雰囲気がある。

 

SPY

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単純に曲調が好き。こういう遊び心のある曲作りもすごくうまい。ずるい。

 

MILK

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槇原さんの曲に登場する人たちは、具体性に溢れているせいか槇原さんと別人格のように捉えられることが多いけれど、やはりこういう曲を聞いていると、ほとんどは「自分のこと」なんだろうなと思ったりもする。でなければ、「PENGUIN」のような歌は歌えないんだと思う。

 

pool

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「雷が鳴る前に」のように、こいつも曲を聞くと風景がありありと浮かんでくる。なんなら、「氷イチゴの真っ赤な舌で笑ってた」と語られる「君」の顔すら浮かんでくる。自分は見たこともないのに。ずるい。

 

冬がはじまるよ

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これも「Witch Hazel」と同じで、歌詞の中身は大人になってなんとなくわかってきたような気がする。でも子どもの頃から好きだった。

 

おわりに

いろんなタイミングがあってしばらくブログは更新しないつもりでいたんだけど、書かずにはいられなかった。

ガッチャガチャな価値観(憶測)の中で作られた強烈なポップさに支えられて私はここまでやってきた。いろんな音楽に出会ったけど、ふと気づいた時に口ずさんでいるのはだいたい槇原さんの曲だったりする。

今かける言葉があるなら、「戻ってきてください」でもなく、「信じてたのに裏切られた」でもなく、15年前に出た本に載っていた矢野顕子さんの言葉かなあ。

「Life is not easy,hu」