さばぺんタイムス

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「日本会議の正体」読みました。要は、宗教問題なんでしょう

 

日本会議の正体 (平凡社新書)

日本会議の正体 (平凡社新書)

 

 

ちょっと前の本ばっかり紹介しておりますが、まあいいじゃないの。

 

日本を牛耳ると噂される「日本会議」についての研究の話です。大臣がほとんど入っているといっていっとき話題になっていたやつで、最近は左側の人たちにとっての「悪の組織」みたいな感じで定着している感があります。

 

この組織は、政界・財界と宗教界の大同団結的なものであるらしいのだが、よくよく探ってみると政界財界側にも新興宗教の存在が見え隠れしている。結局どちらも宗教を背景にしていて、この組織の根底にある「宗教」という存在が伺える、とのこと。

 

宗教というのは非常にデリケートで、難しい。なぜなら、その価値観の根本には純粋な良心があるから。彼らは、自らの良心に従い行動している。そしてそのようなアイデンティティを形成するのは、紛れもなく教育。「純粋な良心」は、幼少期の教育によってのみ育まれ、上書きなどされない。そこにとてつもない根深さを感じてしまうのですね。

 

椛島有三さんという方がキーマンとして描かれていますが、彼の思想の根底にあるものは,、恐らく幼少期に触れた「生長の家」の体験なのでしょう。この本を本当にザックリと要約するなら、「椛島さんが自分の信念に基づいてやってるみたいですね」という、それだけの話になる。

 

教育は、個々人の心の中に「理」というものを作り上げていきます。それは、「普遍的な真理」という意味での理とは、性質を異にするものです。まあ、「普遍的な心理」など机上の空論でしかない、というのも分かるけど。

 

彼らの出自である宗教はマイノリティで、かつての教義と現在の教義はずいぶん異なったものになってしまった。しかし、日本会議の中枢にいる人たちは、どうも「かつての教義」を自らの良心として動いているようで、いまやそれは「日本を牛耳る」と噂されるところまできている。

 

牛耳るという言葉がまた言い得て妙で、彼らはなぜか表舞台には登場しようとしない。上手いやり口ですよね。思想的少数が思想的多数を牛耳る社会というのは,恐ろしい。

 

いま、「幸福な監視国家・中国」という本を読んでいるのですが、最近はその牛耳るためのテクニックもずいぶんレベルアップしてきているようで、支配されていることすら気付かない、なんて状態に持ち込むことすらできるようですね。なんというか、SFの世界の話が、いよいよ現実になりそうなんだなー。

 

ところで、この本を書いた青木理さんという方を私は知りませんでした。興味をもったのでネットで調べてみたら、彼をやっつけようとする動画ばっかり。中身は見ていないけど、どの動画のサムネイルもクリソツ。いったい何がそこまで彼をやっつけようとする心を駆り立てるのか。「ネット右翼」に興味が沸いたので,調べてみたい。

 

あと、稲田朋美さんに対する印象がちょっぴり変わる、そんな本だと思いました。三原さんも出てきて、なんだか末恐ろしい時代だぜ、とぽつり。

 

ァディオ───(`・ω・´)ノ───ス