さばぺんタイムス

音楽と、本のレビューを中心に、その他もろもろを取り扱いたいです。

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「それ、なんで流行ってるの?」読みました。キーワードは、「そう、それ!」

 

 

以前読んだ本、ガンガン紹介していきますね。そうやって記事数を稼いでいくという以下省略。

 

さて、「マイルドヤンキー」という言葉をご存じですか?地方に暮らし、仲間を愛し、車はアルファードかベルファイア、買い物はイオン...みたいな人たちをひとくくりにした言葉。

 

これが流行った当時、砂漠のペンギンはちょうど就職のときで、22年暮らした都会を離れ、まったく未知の世界である地方に移住した頃だったんですね。そこには、まさに「マイルドヤンキーです」みたいな人がたくさんいて。「うわ!確かにいるわこういう人たち!」と、正直驚いたのを覚えています。で、この本はその「マイルドヤンキー」を生み出した原田曜平さんの本です。

 

流行とはどのような言葉から生み出されるのか。それこそ「マイルドヤンキー」だったり、「さとり世代」だったり。あるいは「ハンドスピナー」「うんこ漢字ドリル」。どれも、当時のタイムリーなものについての考察です。こういった流行の根っこには、その時代を生きる人々の「そう、それ!」という気持ちを沸き上がらせる力があるんだという話。「インサイト」というんだそうです。

 

この人の「ヤンキー経済」という本を読んだときも感じたけど、原田さんは「言い換え」が本当にうまいなあと思います。専門用語をつらつらと並べたくなるようなところでも、この人はこの本を手に取る層を意識してなのか、きわめて簡易で分かりやすい言葉で伝えようとしてるんですよね。それこそまさに、読む人たちの「インサイト」を突いてるんだと思います。

 

これを読むと、広告業界に興味が湧いてきます。「いかにわかりやすく伝えるか」。砂漠のペンギンは佐藤雅彦さんという方の考え方もとても好きなんですが、あれも一種の「伝え方」の話で。とても難しいけど、とても面白い話だと思うのですまる。

 

ちなみに、原田さんはこれからの「そう、それ!」として流行りそうなものを巻末にいっぱいあげてるんだけど、「えっそれほんとに・・・?」みたいなのもいっぱいあるので面白いです。この方は若者の興味関心を研究対象にしているようだけど、決め付けが多すぎるようにも感じられます。「若者はこうだ!」みたいなね。

 

たぶんそれは、原田さんが「若者の研究」をしてるんじゃなくて、「若者を利用して何か売るための研究」をしてるからなんでしょうね。そういう時には、むしろかえって「決めつけ」をしてしまった方が効果的になる場合もありますし。売る側で枠を作っちゃって、当たってようが外れてようがその枠におさめちゃえばオッケー、みたいなね。

 

だから、この人は若者をターゲットにした「ビジネス」はしているけど、多分若者のことは分かっていないんだと思います。それを「世代間の壁」とでも呼ぶのでしょうか。有名な話で、平安時代も「最近の若者は」って言ってたらしいですし。永遠の問題なんでしょーね。

 

以上!でも、面白い本でしたよ。

ァディオ───(`・ω・´)ノ───ス