さばぺんタイムス

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「FACTFULNESS」が本当に伝えたかったこととは?

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はいどうもーヽ(゚∀゚ゞ)!

砂漠のペンギン[@saba_pen]です。

 

本日も「FACTFULNESS」について書いていきますよ!

1800円したんだ...存分に使わせてもらおうじゃないか...へっへっへ...

( ゚∀゚)=○)゚∀゚)・∵

 

今回のテーマは、「『FACTFULNESS』が本当に伝えたかったこととは?」です。

 

なお、本日の記事はネタバレ成分があります!!

ご注意くださいませ。

m(_ _)m

 

発売されて半年だし今更ネタバレもなにもないか...(*ノωノ)キャー

 

 

もくじ。

 

 

1.「FACTFULNESS」が本当に伝えたいこと

 さて、「FACTFULNESS」が本当に伝えたいこととは何なのでしょうか? ハンス氏の極めてユニークなエピソードの数々や、チンパンジーより正答率が低いのだという「揺さぶり」によって、ひょっとしたらそこがぼやけているかもしれません。

 昨日の記事でも言及しましたが、砂漠のペンギンは

 

(1)世界は思ったよりも良くなっているんだよ。

(2)世界が悪くなっていると感じてしまうのは、「本能」のせいだよ。

(3)「本能」と戦っていくためには、こういうことが必要だよ。

 

の3点こそが、この本で本当に伝えたかったことなのではないかなと考えています。

 

 チンパンジーのくだりなんてハッキリいってどうでもいいし、「あなたの」正答率だってどうでもいいのです。

 

 

1-1.「世界は思ったよりもよくなっている」

 「世界は思ったよりもよくなっている」。9ページからのクイズで示されているように、「世界の常識」は近年大きく変化しているようです。

 

 砂漠のペンギンもこの問題に挑戦しましたが、正答率はあまり高くありませんでした。正答数記録してたのにデータ保存してなかった...アホめ...

ヨョヨョヨョヨョ。+゚(ノД`)゚+。ヨョヨョヨョヨョ

 

 この事実について、「FACTFULNESS」では300ページ以上にわたり、グラフやデータを通して説明がされています。

 

 個人的に印象深かったのは、112ページの言葉。「昔の人は『自然と調和しながら生きていた』のではなく、『自然と調和しながら死んでいった』」という視点は、今まで持ったことがありませんでした。

 

 それから、276ページ。「一人っ子政策は、みんなが思うほど出生率に影響していない」というのも、驚き。これこそまさに「思い込み」だったのだと気づかされました。

 

 

1-2.真実に気付けないのは「本能」のせいだ

 「FACTFULNESS」では、「本能」という言葉でまとめられている、いわゆる「思い込み」。これは、「認知バイアス」と同じようなものですよね。

dic.nicovideo.jp

 

 例えば、第10章で説明される「焦り本能」は、認知バイアスを取り入れて作られた「プロスペクト理論」のお話とかなり似ているところがあるように感じます。「今だけ!」「期間限定!」みたいなやつですね。

imidas.jp

 

 個人的には、「バイアス」という言葉よりも「本能」という言葉のほうが分かりやすいような気がします。ただ、「本能」という言葉は、それを盾に逆襲される可能性がありそうで、やや危険だとも思います。要は、「本能こそが正義だ!」みたいなね。代表例は、トランプ。それについては、こちらの記事をどうぞ。

www.sabapen.net

 

1-3.「本能」との戦い方

 「プロスペクト理論」をはじめとする「行動経済学」は、「『本能』ってこんな感じなんだよ」というのを解き明かそうとした学問なのでしょう。

 

 対して「FACTFULNESS」は、「『本能』にこうやって抵抗しよう!」という指針が示されています。例えば、「犯人捜し本能」を抑えるには、「誰かを責めても問題は解決しないと肝に銘じよう」など。結構難しいな。

 

 砂漠のペンギンがこわいなと感じているのは、例えばこの記事のように、

service.plan-b.co.jp

 「本能」はいくらでも利用することができるってことなんですよね。そういったものは既に世の中にはあふれかえっていますし、気付かないうちに自分の「本能」が利用されていた、と思うとなんだか嫌な気分です。

 

 ハンス氏は「FACTFULNESS」で本能へ抵抗する方法を示しています。ちなみに、Googleなんかもそういったことを社員教育で行っているそう。

gigazine.net

 それにしても、使えば使うほど「バイアス」って分かりづらい言葉ですよね。だって、「バイアス」って言われたってイメージできないし。

 

 

2.「FACTFULNESS」を読むにあたって気を付けるべきこと

 ただ、注意しなければならないことは、あくまでこれらのデータは世界を「マクロ」の視点で見たものにすぎないということだと思います。166ページの「数字だけを見ても、世界のことは分からない」という言葉は、この本がもたらす視点があくまで数多くあるものの見方の1つに過ぎないのだ、ということを示しているのではないでしょうか。

 

 「木を見て森を見ず」ということわざがありますよね。「FACTFULNESS」が300ページをかけて言いたいことというのはこの8文字に凝縮されているのだと思いますが、その逆も言えるのだと思います。すなわち、「全体に囚われていては、小さなものを見落とす」のだということ。

 

 この本を読んで、「なんだ、世界はよくなっているんだ。だったら、いいじゃないか」と思いますか?もしあなたが日本に住んでいるのであれば、そうは思えないのではないでしょうか。

 

 少し周りを見渡してみれば、たとえ世界全体では「レベル4」に属しているとしても、「貧しさ」に苦しむ日本人が大勢いることぐらいすぐに分かります。そういった人たちに、「世界は良くなっているんだ」という言葉をかけたとして、それがどれほどの慰めになるのでしょうか?

 

 ですから、生活基準がレベル4だろうとレベル1だろうと、その中で苦しんでいる人たちは確かに存在しているのだ、ということは忘れてはいけないのだと思います。そこが抜け落ちると、恐らく本質を見失いますし、この本の伝えたいことの半分も理解できません。

 

 

3.おわりに

 昨日私が書いた記事で、「この本長い!!」と言ったのですが、翻訳された方がこのことについて言及されていました。

jp.chibicode.com

悪くなっている事実を全章にまんべんなく追加しようと思ったら、内容をかなり削らないといけない。しかし個人的には、本書を訳す中でも、「冗長だな」と思ったところはたくさんあったが、かといって「これは削るべきだった」という部分はあまり思い浮かばなかった。説明を削れば理解を妨げるし、著者が経験したエピソードを削れば魅力も削れてしまう。

「この本は無駄に長い。半分くらいのページ数でよかった」という批判も多い。でも実際に、本書のわかりやすさや魅力を一切落とさずに文字数を削ろうとすると、実際に短縮可能な部分は全体の5%にもならないのではないか。少なくとも、本書を何度も校正したわたしはそう思う。

 

 ということだそうです。全くもってその通りだと思いました!!

( ゚∀゚)=○)゚∀゚)・∵

 

 

4.まとめ

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それでは、また次回!!

ァディオ───(`・ω・´)ノ───ス