さばぺんタイムス

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「天皇125代と日本の歴史」読みました。日本の政治史はこれ一冊で大体足ります

 

天皇125代と日本の歴史 (光文社新書)

天皇125代と日本の歴史 (光文社新書)

 

 

2年前に読んだ本です。

 

 

「日本の歴史」というのは、極めてややこしい。まず、ずーっと昔から今に至るまで、「日本はずーーーっと日本でした」という前提が存在している。したがって、「日本の歴史」というのは他に比べて異様なまでの長さになっている。

 

その中で、施政者がコロコロコロコロ変わる、ということになっている。しかもその支配構造は時代ごとに異なっていて、「結局、○○時代はだれが一番えらかったの?」というシンプルな問いすらも答えづらい。源氏軍団が支配してたのは関東周辺だけだったんだよ、とか。

 

こういった歴史をより一層ややこしくしているのが「天皇」という存在。学校で学ぶ歴史を思い出してもらえると分かるのだけど、この「天皇」という方々は、時代ごとに突然登場しなくなったかと思えばよみがえり、よみがえったかと思えばいなくなり、時には2人に分裂してみたり、憲法で縛られてみたり、現代に至っては「象徴」という謎のポジションに収まってみたりしている。

 

でも、天皇は昔から今に至るまで万世一系。ずーっと存在している。ならばそれを逆手に取り、「天皇」の視点から歴史を眺めてみるといいんじゃないだろうか。というのがこの本です。

 

実際、この視点から見た「日本の歴史」は、一本の筋がズバッと通っていて、特に政治史を理解するためにはすごく面白いんじゃないかなと思いました。学校の日本史、これで教えてもいいんじゃないかなって思ってしまうくらい。

 

建国以来、「天皇」という存在は、どの時代においても影響力を無視することができません。大なり小なり、すべての時代に不可欠な存在となっているわけです。ここを知ると、日本という国がなんともエキゾチックな存在に見えてきますし、その中でいま暮らしている私たちの姿というのも不思議なものに思えてきてしまいます。

 

幾度とない断絶の危機を乗り越え、時にはその存在意義すらもするすると変えながら、時代に合わせて現代に生き続ける天皇一族の歴史からは、日本という国家の生きざまというか、「これからの日本のあるべき姿」というものすら浮かんできそうです。

 

必読!だと思うなあ。序章に出てくる「欠史8代」の話なんかは、意外と知らない人もたくさんいると思うし。「天皇ってなに?」の理解もできると思います。同時に、「そっかあ、そんな国にいるんだなあ」なんて気持ちも生まれてくるかもしれません。いい本です!必読!

 

ァディオ───(`・ω・´)ノ───ス