さばぺんタイムス

音楽と、本のレビューを中心に、その他もろもろを取り扱いたいです。

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「僕が私になるために」を読んで、性とちがいを考える。

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はいどうもーヽ(゚∀゚ゞ)!

砂漠のペンギンです。

 

本日紹介したいマンガなのですが、実は3年前に発行されたものです。

 

タイトルは僕が私になるために

 

性同一性障害を抱えた著者の、実録エッセイでございます。

 

 

もくじ。

 

 

性同一性障害」って、なに?

ところで、「性同一性障害」はご存じですか?

 

砂漠のペンギンは、上戸彩さんが出ていた金八先生でその存在を知りました。

女性なのに、自分は「本当は男なんだ、男として生きるのがふさわしい」と考えたり、男性なのに「本当は女として生きるべきだ」と確信する現象を「性同一性障害(gender identity disorder, GID)」と呼びます。このような性別の不一致感から悩んだり、落ち込んだり、気持ちが不安定になることもあります。 

 

ここ最近でこそ有名になりましたが、まだまだ理解の必要なもの。

 

このマンガの作者の「平沢ゆうな」さんも、この障害を抱える一人。見た目形は男性ですが、心は女性。

 

そして、この方は女性になるため、「性別適合手術」を受けることを選択します。

 

要は、切り取って、穴を開けるってことですね。

 

...(*ノωノ)キャー

 

平沢さんは、検討を重ねた結果、手術の本場であるタイ王国に行って手術を受けることを選択します。

 

このマンガでは、この性別適合手術がどのように行われていくのか、そしてタイがどんな国か、という紹介がされています。

 

食材を用いての再現シーンなんてのも書いてあるのですが、これが恐ろしいったらありゃしない。

 

一つだけご紹介。

 

とりあえずうずらの卵は要らないので取り出します」。

ヒェー(゚ロ゚ノ)ノ

 

 

「LGBTQ」から「ちがい」を考える

いわゆる「LGBTQ」の話題は近ごろ取り上げられるようになってきましたが、まだまだ理解には険しい道のりなのかなと思ったりします。

 

砂漠のペンギンには、そういうお友達もいないし、自身がそういうわけでもないので、この問題に直接触れた経験はありません。

 

でも、「まわりと自分は違う」という感覚がどれほど自分を苦しめるのか、ということはなんとなく理解しているつもりです。

 

もちろん、当人には当人にしか分からないことがある、ということも。

 

このマンガの作者・平沢さんは自分を変えるために国外まで行きます。

 

このことに、「わざわざタイまで行くの?」というように考える人もいるのかもしれません。

 

でも、人それぞれです。きっと、平沢さんのようにそういう選択肢を取る人もいれば、取らずに自分を隠して生きていくことを選ぶ人もいるのだと思います。

 

大事なことは、その選択を尊重することではないでしょうか。

 

「そんなのおかしいよ」「そんなの間違ってる」なんていう権利は、誰にもないのではないですか。

 

 

ところでいつも思うのですが、「世の中にはLGBTQという人たちがいて、配慮しなければいけない」という言説、なにか違和感がありませんか?

 

砂漠のペンギンに言わせれば、LGBTQだろうがなんだろうが、相手がどういう人かを知り、その人のことを考えて対応する、というのが本来あるべき行為だと思うのですよ。

 

むしろここで大事にすべきことって、「自分と相手とはちがう」「世の中にはいろーんな人がいる」ことを知ることだと思うのですが、どうなんでしょうね。

 

それで、なんかよく分かんないけど、言葉の表面だけをすくいとって、形だけ気を使っているような人たちがいたりして。

 

それじゃあだめだと思う。

 

LGBTQの話題をひとしきり話して、そのあと「でも実際にそういう人に会ったら、気持ち悪いと思うよね」と言っていた人を砂漠のペンギンは覚えています。

 

そりゃあ、それこそ気の持ちようなんて人それぞれだし、その人に対してあーだこーだ言う権利はありません。ましてや当事者でもない一介のペンギン。

 

でも、なんだろうな、違和感があるなあ。世の中って難しいなあ。

 

ちなみに、ペンギンって、同性愛の象徴だそうですね。

 

 

ジェンダー」をはきちがえないように

話は変わりますが、「ジェンダー」という言葉、ご存じですか。

 

すっごく簡単にいうと、「男性らしさ」「女性らしさ」ってやつ。

 

「男性なんだから、堂々としてなさい」

「女性なんだから、家事をちゃんと覚えなきゃ」

 

この言葉、一見するとなんでもない。

でも、果たして、本当にそうなのだろうか?と考えている人たちもいます。

 

砂漠のペンギンも、どちらかと言えばそういうタイプです。「らしさ」って言葉、本当に好きじゃない。

 

ただ、この言葉は取り違えたり中途半端に理解していると大変なときもあるのです。例えば、「ジェンダーなんて関係ないから、女性だって男性と同じように重い荷物を持つべきだ」とか。これ、どう思いますか?

 

ジェンダー」というのはあくまで「社会的な性別」なんですよね。要は、もって生まれたものじゃなくて、あとで付け足されたもの。肉体的というか、体そのものの違いとは、また別の話。

 

このマンガでは、実際に「女性」になったときの変化についてもいろいろと書かれているのですが、このエピソードは、「ジェンダー」という言葉の難しさを実感させてくれるなと思いました。

 

「男性なんだから」「女性なんだから」という言葉自体は、むしろ使わなければならないシーンもある。問題は、その後ろにどんな言葉がくっついてくるのか、なんだろうなあ。

 

おわりに

「ちがい」への理解がないことで苦しんでいる人たちって世の中にはたくさん。

 

平沢さん自身、手術をする前も、手術をした後も、そのことに苦しんでいるということがマンガの中では書かれています。

 

もうちょっと、このあたりがうまいことにならないのかなあと、いつも砂漠のペンギンは考えています。

 

ぜひこの本を読んで、少しでもそういった、性をはじめとした「ちがい」について考えてほしいです。

 

それでは、また~。

ァディオ───(`・ω・´)ノ───ス