さばぺんタイムス

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『80年代のかほり』と『売れるワケ』。サカナクション「834.194」感想 その1

 きたーーーー!!!ついに、ついに、サカナクションのアルバムが発売されましたね!!

 

なんと6年ぶり

  

「あれ、何年ぶりだっけ?」と思わず調べてしまったぐらい、久しぶりです。

  

思えば、高校生の頃にリリースされた「シンシロ」でハマって以来、実に10年追い続けてきたサカナクション

 

常に「新しさ」を感じさせてくれた彼らが、次にどんな音楽を見せてくれるのか。ワクワクでしょうがない!!

  

ということで、さっそく聞き解いていくことにしました~。

 

 

 もくじ。

 

 

決定的に香る、80年代

 1曲目「忘れられないの」

SoftbankのCMでもおなじみの曲が1曲目ですね。「忘れられないの」。

 

この曲が、「今回のサカナクションはこんな感じですよ~」というのを提示してくれていますよね。

 

ずばり、「80年代のかほり」!

 

 

 

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こんな感じのやつ!!!

いらすとやで「80年代」で検索かけたら出てきました。便利だなこれ。笑

 

 

「忘れられないの~」って、そもそも昔の曲の有名なやつですよね。

 

 これこれ。

 

新宝島」前後からずっとにおわせてきていた方向性を、改めて再確認しているような感じ。

 

それは曲調だけでなく、曲のタイトルやPV、なんならSoftbankのCMからすらも感じ取ることができます。ムービーの色使いとか、画面隠すおじさんの服装とか、いかにも「昔」だなぁ~って感じしませんか?

 

 

2曲目「マッチとピーナッツ」

この曲からも、そこはかとなく昔の空気を感じずにはいられません。たぶん、バックでずっと流れてる、リバーブかかりまくりのギターのせい。

 

もちろんそれだけじゃなくて、「ピーナッツ」の語呂の感じとか、歌入り前の「ラ~ラ~ラ~♪」の感じとか。

 

うまく言い表せないんですけど、「狙ってる」感じがものすごい。

 

 

3曲目「陽炎」

そして、きたーーーー。陽炎。もう、ゴダイゴ炸裂!!ですよね。この、ムダに派手にかますイントロの感じとかも、This is 昔!!

 

実際、山口一郎さんはこのイントロ、狙ってやってることを公言してますね。

 

僕の中で「陽炎」は「西遊記」の

主題歌だったゴダイゴの「MONKEY MAGIC」をイメージしたんです。イントロが聞こえた瞬間にドキドキすると言うか。あの音色が嫌いな人はいないだろうと思ったし、「曇天に笑う」の世界に合うだろうなって。 

 

 

4曲目「多分、風。」

レトロな空気はとどまるところを知りません。冒頭の「テケテンテケテンテケテン」という、電子ドラム全開の音。

 

いや違うなっていうのは分かるんですけど、これを感じませんか。 

。。。いや違うなって分かるんですけど。

 

個人的にはこの曲かなり好きな部類に入るんです。実は初めて聴いた時は「誰これ?かっこよ…サカナクションじゃん!きたー!」な感じで。正直、どっちかといえば「新しさ」を感じていたんですね。

 

この並びに入ると、レトロな部分が浮き彫りになってくるような気がします。立ち位置で、また曲の役割も変わってくるのでしょうか。

  

 

新宝島」から見える、彼らの売れるワケ

5曲目「新宝島

 そして、満を持して登場!というところでしょうか、「新宝島」。 

 

ここまで見てきて改めて思うのは、イメージづけの上手さ!

 

「忘れられないの」のところでも触れましたが、「今回のサカナクションはこうですよ」というのを、曲だけじゃなくて映像でもイメージづけるんですよね。だって、やってることは「ドリフ大爆笑」ですからね。

  

 

「ああなるほど、こういうことをやりたいんだね」が、とっても分かりやすい。露骨なまでのイメージ戦略は、サカナクションのある種の肝ですよね。

 

バンドのくせに音楽番組出たら5人並んでパソコンいじってる姿を見せつけたりとか、昔から、「ビジュアル」をすごく大事にしてるバンドなんですよね。元々ポップじゃなかった彼らが大人気になったのは、そういう所もあるのかな。

  

聴いた時にうまれる、聞き手の「これって...」という感覚を、うまく映像で補完できる強さ。

 そんなところもあるのかもしれないですね。「売れてほしい」って思ってたけど、売れるとは思わなかったもんなあ。戦略って大事っすね。

 

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「戦略」で検索かけたら出てきました。

 

 

6曲目「モス」

そしてわたしは、この曲のイントロで思わず笑ってしまいました。

これは!!これは、やりすぎだよ!!って。笑

「まだわかんないか?ほら、こういうことだよ!」って、見せつけてくるようなイントロの炸裂具合。なんていうんですかね、昔の映像とかでしか見たことないんですけど、

  

ザ・ベストテン」っていうのが、脳裏に浮かびました。

 

ところで、

「飛び交う蛾になる マイノリティ」

 っていう歌詞があるんですけど、これ、すごくサカナクション的だなあって思うんですよね。

 

「少数派かもしんないけど、ただじゃつぶされねーぞ」っていう、サカナクション、というか山口さんの想いを感じます。SPARTA LOCALSの「トーキョウバレリーナ」に出てくる「マイノリティ」をなんとなく思い出すような、そんな使われ方ですよね。

 

 

 

 

80年代の先にあるもの

...さて、長くなりました!

 

ここまで聴いて、ぶっちゃけ、このアルバムでサカナクションが何を狙ってるのか、まだ全然見えてきません!!「彼らがここ数年で狙ってきた売れ筋」が分かったぐらい。

 

それはずばり「80年代」。「ザ・ベストテン」の空気をうまく使おうってやつ。

でも、それだけなんです。

 

毎度毎度、アルバムにびっくりするぐらいの想いをぶつけてくるサカナクションまさか、「80年代いいよね」で終わるわけはないでしょう。 実際、曲順を見るとこの先に「グッドバイ」があるのですから...。

 

この先に、彼らの核心があるものと信じて、アルバムを聴き進めることとします。

 

次曲、「聴きたかったダンスミュージック、リキッドルームに」から、楽曲の空気がまた変化するのです。

 

そこに込められた思いを、次回記事で聴き解いていきます~。

 

続きは

へ、どうぞ~。